こんな本を読んでおります

こんばんは。

今日は、僕の趣味の一つ「読書」についてお話します。

お気に入りの本。画像の小説、井上靖著の「北の海」です。
「しろばんば」「夏草冬濤(なつくさふゆなみ)」に続く、3部作の完結編です。

作者の自伝的長編と言われている作品で、幼少期~高校時代までが描かれています。

自伝的、といっても実際の井上氏とは大きく異なるキャラクターのようですが、
きわめて自由奔放に生きる主人公、洪作少年の姿がたいへん魅力的な作品です。

言ってみれば、青春小説ですね。

正直に言って、とても地味だし、淡々としているし、大きな事件も起こりません。
一応、恋心のようなものはおまけ程度にありますが、
ベッドシーンはもちろん、キスシーンすらありません。

某、ベストセラーのように
やたらと登場人物が死んだり
やたらと男女が関係したり
そういった刺激的な要素は一切、無いと言っていい作品なのですが、
素朴な中にあるユーモア、登場人物の個性が個人的に非常に好きです。

著者の井上氏は幼少期、静岡県の伊豆地方で過ごしたのは事実のようで、
伊豆~三島といった辺りが物語の多くを占めています。
富士山はもちろん、静岡の川や地名など、静岡県ゆかりの言葉も多く登場しますので、
興味がおありでしたら是非読んでみて下さい。

たいへん読みやすい文章で、テンポがよく、さりげないユーモアが満載です。
登場人物も皆、魅力的で、嫌味がなく、とても爽やかな気持ちになれますよ。

それにしても、この小説の舞台となった時代は、男女交際にたいへん厳しい時代で、
女学生の方を見ているだけで先輩にヤキを入れられたとか。

今の日本では考えられませんね。

その時代に生まれたかったとまでは思いませんが、そういう硬派な社会というものも、
なんだか惹かれるような気がします。

そういう時代だからこそ、純愛・夫婦の強い絆も育っていくのでしょうね。
今は離婚がたいへん多く、母子家庭やそこから派生する事件・児童虐待なども増えています。

今の日本のような、自由で積極的な性・恋愛観というものも果たしてどうなのかなという気もしました。


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